雨漏りが発生する原因は、主に以下の5つです。
一般的に瓦は、一番下に野地板があり、その上に防水シートを張り、最後に瓦を葺くという構造になっています。瓦には、雨水を受けて下に流すという役割があり、その下の防水シートは瓦が受け流せず入ってきた雨水が野地板に染みこむのを防ぐという役割があります。
瓦が割れてしまうと防水シートがむき出しになってしまい、直射日光に当たることで傷んでしまい、防水能力が低下してしまうので雨漏りが発生してしまいます。
瓦は防水シートを保護する役目もあるので、ひび割れたりずれていたりしているのを発見したら、早急に直すことが重要です。また、防水シートは15年から20年で劣化してしまいます。瓦がずれていないのに、雨漏りがある場合は、防水シートを交換する必要があります。
雨どいが壊れると、行き場のなくなった雨水によって雨漏りが発生するだけでなく、瓦の隙間に入り込んで屋根の下地を傷めてしまいます。下地が劣化すると雨漏りしやすくなるので、雨樋も定期的に点検を行うようにしましょう。
雨どい破損が原因の雨漏りについて、さらに詳しくはこちら。
雨樋のつなぎ目=継ぎ手が外れることがあります。
おもな原因は、接着不良や経年劣化です。
高所での修理作業なので、専門のプロに依頼するのが安全で確実です。
1~2箇所であれば自分で対処できる場合もありますので、ここでその修理方法だけお伝えいたします。
まず雨樋から継ぎ手を取り外します。
そして同じメーカーの、同じ型の継ぎ目を取り付けます。
ここで注意したいのが、同じメーカーでも、型によって数センチ・数ミリ単位で違うことがあること。
修理業者であれば、バナーで炙るなどして調整できるのですが、素人の方には違う方を合わせるのは無理です。
もし、同じ型の継ぎ手が見つからない場合は、取れた継ぎ手をキレイに掃除します。ホコリや汚れを拭き取りましょう。
雨樋の方も、継ぎ手とくっついていた接着部分をキレイにします。
新しい(またはキレイに掃除した)継ぎ手に、「雨樋専用接着剤」を塗り、スキマなく密着させます。
継ぎ手の修理では、同じ型の継ぎ手を見つけるのがけっこう大変です。
繰り返しになりますが、高所での作業と、再発しない確実な修理をしたいのであれば、プロの専門業者に依頼することをオススメします。
棟瓦を留めている棟土が経年劣化によって粘り気を失ってしまいます。それによって、棟瓦がずれてしまうのですが、これが起こると雨が吹き込むだけではなく、瓦が落下する恐れもあるので、早急に処置を行いましょう。
サッシのパッキンが劣化してしまうと、劣化した箇所で止めることができなくなってしまいます。その結果、窓まわりから雨漏りしてしまいます。
トップライト本体の防水パッキンの寿命が10年から20年ぐらいです。交換などを行わないとそこから雨漏りすることがあります。 また、トップライト周辺の防水処理の施工不良による雨漏りの可能性もあります。
たかが雨漏りと考えないでください。
雨漏りによって、家だけでなく人体の健康にも様々な影響を
及ぼしてしまいます。主な影響は以下のとおりです。
家に入ってくる雨。その侵入経路は、屋根・外壁・ベランダなど様々です。どこからか侵入して、天井に達するわけですから、柱や梁、壁なども濡れているということです。
雨によって濡れた部分が腐っていくと、地震に弱い家になってしまいます。
雨漏りによって水分がたまり、木材が腐ってしまうことで菌が大量発生します。
そういった所は、シロアリの格好の棲家となってしまいます。構造的に重要な土台や通し柱などがシロアリの被害を受けると、建物の倒壊にもつながりかねません。
雨漏りによって、壁や天井裏に湿気がこもると、カビが発生します。これがアレルギー喘息の原因にもつながってしまいます。
家が老朽化と同時に、防水シートやパッキンも劣化します。
定期的なメンテナンスでそれらの交換、屋根や雨樋の点検をし、雨漏りを起きない環境作りましょう。
また「太陽光発電や太陽光温水器等の設置」や「屋根の塗装・コーキング」などの人為的なミスが雨漏りにつながることがあります。太陽光発電の設置などは、安さだけを重要視せず、安心して頼める業者に設置を依頼しましょう。
修理箇所や修理内容によっても異なります。
スレートのひび割れや瓦の割れは1枚につき数万円から5万円ぐらい。
トップライトやベランダの傷みの防水コーキング施工は足場代とは別に5万円から25万円ぐらい。
その他、棟板金の浮き・漆喰の崩れ・谷樋の不具合・経年劣化といった修理は数十万円から数百万円掛かってしまいます。
特に経年劣化は、葺き替え工事が必要となってくるので数百万円掛かることもあります。
補修方法や屋根の構造に詳しい業者に修理をしてもらわないと、雨漏りによる屋根・家全体への影響がさらに拡大してしまう恐れがあります。
雨漏りの原因を特定しても、その部分だけ修理しただけでは、また別の所から雨漏りを起こしてしまう危険性もぬぐえません。
家全体の雨水の流れを把握し、家全体が雨漏りを起こさないような修理をしてくれる業者を見つけましょう。
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